庭師

音楽詩集「庭師」は、即興のなかでこぼれ落ちた8つの「音楽になれない音楽」に、作者自身のことばを器として添えた、ピアノソロによる静かな連作である。一篇の旋律に一篇の散文が寄り添い、童話的な遠景と私的な追憶のあいだを往還しながら、聴く者の内側にひとつの庭を植えていく。やがてその庭をめぐる旅人の姿は、運命を「うっかり」受け入れ、帰り道を失った者の肖像へと、静かに収斂してゆく。

庭師

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